『脳がバグるゲーム』Superliminalが衝撃的だった話

※ネタバレを含みます。

-Superliminal-スーパーリミナル
それは、視覚の錯覚を使った、世界中で大人気の一人称視点パズルゲーム。
夢の中で、視点を変えることで物体の大きさや位置が変わり、現実では考えられないパズルを解きながら進んでいく、ユニークなゲームプレイと深いメッセージが魅力です。

QuizKnockさんが動画で取り上げられてから、ずっと気になっていたので念願のプレイ。
QuizKnockさんの動画は、序盤部分のみ取り上げているので、どんなものなのか見てみたい方にはおすすめ。

簡単に感想をあげるならば
「酔う、長い、でもそれ以上に面白い。」
錯視を多用していながら、一人称視点ということで、正直かなり酔います。
私もゲームを通して3回休憩しました。

加えて、ストーリーがかなり緻密に作られていているのでかなり時間がかかる。
私はクリアまで、丸一日かかりました。時間がある時にプレイ推奨。

しかし、段々と複雑になっていくパズルにやみつきで、そんなこと気にしていられません。
「早く解きたい一心」で食らいついていました。
あと衝撃のラストは圧巻。

目次

ストーリーの概要

プレイヤー(以下「私」)は、とある病院で、ピアール博士という医師が実施している行っている夢療法プログラムとやらに参加していまして、これは夢を操ることで自己不信不安といったネガティブな感情を克服しようというもの。
しかし、プログラム中に何らかのエラーが起きてしまい、私は夢の中で様々なパズルを解いていき、夢からの脱出を目指していく。

夢の中は、錯覚と法則で溢れていて、とにかく

  • 錯覚に惑わされないこと
  • 現実にとらわれずにさまざまな視点から物事を見て、法則を見つけ出すこと

が必要。
さっきはこれで解けたのに今回はダメなの!?という場面が多々あります。

メインテーマ

ゲームが進むにつれて、自己の認識現実と非現実の違いに対する探求がストーリーの中心となっています。
ピアール博士が無線で私に語りかけ、進行の助けヒント、そして時には挑発的なメッセージを与えてきます。正直、このピアール博士、何を伝えたいのか全くわかりません。

「まったくこのおじさんは何を言ってるんだか」

とほとんど聞き流していたのですが、まさかあんなエンディングが用意されていたとは。

夢の世界をさまよい続け、次々と難解なパズルを解いていく中で、徐々に現実と夢の境界が曖昧になっていき、
視点を変えるたびに、世界が形を変え、何が本物で何が幻なのか、その判断がつかなくなってくる。

すべての謎を解き明かし、夢から目覚めてクリア!かと思いきや、目覚める前にピアール博士からのメッセージが…

衝撃のラスト

そして、ピアール博士は私に語ります。とても熱く。
この言葉がとても大好きなので、本作の言葉をそのまま引用

実はエラーなど起きていません。これ自体が夢療法プログラムなのです。

研究所にみえる方はどなたも、ご自身にとって重要なものをコントロールできなくなったと感じておられます。しかし、多くの場合、問題は目の前の問題を解決できないということではありません。

失敗を恐れて、新しい視点から問題を見ようとしないことが問題なのです。

かくして私たちは、同じことを何度も繰り返します。

するともちろん、思った通りの失敗がまた起きます。

人生は常に苦闘であり、問題は絶え間なく生じてくるでしょう。

しかし今日、あなたは、異なった見方をする機会を得たのです。

そこで不可能に思われる障害に直面することになりましたが、あなたは型に囚われずに考え、それを克服しました。

あらゆる角度から物事を見たことで、それらの本質を見極めることができたのです。

どれだけ遠く道を逸れているからと言われても、予期せぬ状況であると言われても、あなたは進み続けました…帰り道が見つかりましたね。

あと数分で、あなたは現実世界に戻ります。あなたはどこかで、これは現実ではなかったと思うことでしょう。

では、これは全て無意味だったのでしょうか?

視点の力と同じように、あなたが信じさえいれば、それは本物になることでしょう。

あとはあなたが

目を

覚ますだけです。

パズル解いて、脱出して、やったー!で終わるのかと思いきやまさかの展開。

エラーなど起きていなかった!
エラーを解決しようと様々な視点からパズルを解いていく、それ自体が「夢療法プログラム」なのだと!

くーーーーーーーーーーーーーーーーー。

私たちはしばしば、同じ方法で同じ結果を繰り返してしまうことが多いです。
それは、失敗を恐れるあまり、新しい視点を取り入れる勇気が持てないからなのかもしれません。

博士が言うように、問題を解決する鍵は、目の前にある障害をどう乗り越えるかではなく、それを異なる角度から見つめ、型に囚われない考え方をすることにあるのでしょう。

そして、その異なる視点がもたらす力が、私たちに新たな道を開き、解決へと導いてくれるのだとゲームを通じて実感した。というより、そのことに気づかされました。

まとめ

私の好きな言葉に「Fake it, till you make it.」というものがあります。
「成功するまで、成功しているフリをしろ。(いずれそうなるから)」という意味。
このゲームと似たようなメッセージ性がありますね。

私は今、大学一年生で、漠然とした将来に対する不安が正直あります。
ですが、一番の問題は、失敗を恐れて新しい視点から問題を見ようとしないこと。

一日一日の積み重ねで、私たちの未来は作られていくのですから、常に新しい視点を持つことを怠らず、「いずれそうなる」自分を信じて、進み続けようと思いました。
結局は、行動するかしないか、思考をやめるかやめないかなのだ、と。

Superliminal、最高の自己啓発ゲーム。

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